インスリン注射はいつから必要?高血糖の行く末は?

インスリン注射



糖尿病は膵臓(すいぞう)のβ細胞から分泌されるインスリン量が少なくなって、細胞内にうまくブドウ糖が取り込まれなくなるために起きる病気です。

うまく取り込まれずに余ってしまうブドウ糖は肝臓内で脂肪として蓄えられたリ、腎臓から糖尿として排泄されるようになります。

また、高血糖症状が進行して体内でインスリンが十分に分泌されないとインスリンが不足してしまいますから、食事によって取り入れたブドウ糖をうまくエネルギーに変換できなくなってしまいます。

こうなるとどういう危険な状態を招いてしまうかと言いますと、自分自身の脂肪やたんぱく質をエネルギ―代わりの燃料として燃やすようになってしまいますから、筋肉崩壊をおこし、行く末は食べても食べても痩せるという症状が現れるのです。

このような状態にまでなってくれば、高血糖の状態はかなり進行していると考えられますし、喉が異常に乾く、頻尿になる、目がかすれるなどの自覚症状も色々と出てくるはずです。

ブドウ糖がうまく体内に取り込まれずに血液中には糖が過剰に溢れているのに(これが高血糖状態)、細胞内にはそのエネルギーが届かないために、食べても痩せる、疲れやすくなるという症状が顕著に現れるのです。

これらは全て、体内でインスリンがうまく作用していない事が原因です。

もはや自分の身体から分泌されるインスリンだけでは高血糖状態を改善する事ができませんから、インスリン注射によって体の外からインスリンを補う必要が出てきます。

食後血糖値の急上昇を防ぐ事が糖尿病治療の主眼

従来の糖尿病患者の治療では1日の全体的な血糖値を下げる事に主眼が置かれていました。もちろんこれは、今でも重要な事に変わりはありません。

しかし現在では、「食後血糖値の急上昇を防ぐ事」に主眼が置かれています。

これは、血糖値は1日の中で常に変動しているものですが、重度の糖尿病患者は食後血糖値の上昇率が特に高く、一度血糖値が急上昇してしまうとなかなか下げるのが困難なため、1日の全体的な血糖コントロールをしやすくするためにも、食後の血糖値急上昇を防ぐ事が目的です。

ですから、重度の糖尿病患者はインスリンをお腹などに注射して補うのですが、血糖値が上昇する時間から逆算した食前30~15分前くらいにインスリン注射をする事で、食後血糖値の急上昇を防ぎます。

自分自身の力でインスリンを十分に分泌できない糖尿病患者は、朝、昼、晩の毎食前にインスリン注射をしなければならないのです。

高血糖状態が進行し、インスリンを正常に分泌できなくなってしまった糖尿病患者は、どこに行くにも注射器を持って行かないといけないのです。

世間体を気にする方ほど、人前でお腹を出してインスリン注射をするというのは恥ずかしくてできるものではありませんから、仕方なしに外食をする際には毎回トイレに入ってこっそりと注射をする患者さんが多いようです。

また、自分で自分のお腹に注射をするのは怖くてできないという患者さんも男性には案外多いようですから、誰か付き添いの人もインスリン注射のために一緒に外出しないといけなくなってしまうのです。

高血糖状態を放置してしまうと、そう何年も経たない間にこのような状態になってしまいます。

ですから、血糖コントロールを早く始めるにこした事はないのです。


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