糖尿病の典型的な症状4つと最も効果的な治療はこれ!

糖尿病症状

30代を超えると誰しも10代や20代の頃の体とは違ってくるでしょうし、様々な病気や健康の事も気にするようになります。

そんな中でも、食生活がすっかり欧米化した日本で今右肩上がりでに増えている病気が糖尿病で、糖尿病予備軍と呼ばれる人達まで含めると、実に成人男女の4人に1人が糖尿病だとも言われているくらいです。

膵臓(すいぞう)から分泌されるインスリンの量が少なかったりその働きが弱かったりすることによって、血液中のブドウ糖が十分に消費されずに増え続けてしまい、血糖値が高い状態が慢性的に続く病気が糖尿病なのですが、糖尿病の初期段階ではほとんど自覚症状がないため、ほとんどの人は自分が糖尿病に犯されている事に気が付きません。

糖尿病の症状に気づいた頃には確実に病気は進行していて血糖値も異常値を示している筈なので、手遅れにならないためにも糖尿病の典型的な症状を知り、早期治療に努めましょう。

 

早めに気づきたい4つの糖尿病の症状

糖尿病には4つの典型的な症状があります。

30代、40代になり下っ腹なども出てきて肥満体質になり、自分のだらしない体形が気になっているという方や、最近どうも頻尿気味になった気がするというような方は、なんとなく自分に糖尿病の初期症状が出ているのではないかな?と心配する方も多いでしょう。

先祖代々家系の中に糖尿病の方がいる方は、なおさら自身も糖尿病には敏感になる事でしょうね。

しかしこれといった糖尿病の初期症状というものは特になく、病気の進行具合は下記で挙げる4つの典型的な糖尿病の症状の程度が軽いか重いかの違いだけですので、糖尿病の代表的な症状を知り、糖尿病の早期発見、早期治療ができるようにする事が大切です。

頻尿になる、尿の量が増える

血糖値が上がり血液中にブドウ糖が多くなると、余分な物を体外に排出しようとして尿の回数が多くなり、すなわち頻尿の症状が出ます。

余分なブドウ糖が尿で排出されているのですから尿の量も多くなりますし、尿がほのかに甘い匂いがしたり、便器の中を覗くと尿が泡立っている様子も確認できる事があります。

血糖値が上がり、尿の中にブドウ糖が混入するという段階は既に糖尿病が完全に出来上がった状態と言えます。

この状態になる以前のいわゆる“糖尿病予備軍”と呼ばれる段階では、少しの運動と食事療法で健康な状態に戻す事は難しくありませんが、この糖尿病予備軍の段階だとまだ自覚症状もほとんどなく、自分自身の糖尿病に気が付かない所が糖尿病の発見が遅れる理由なのです。

のどが異常に乾く

慢性的に血糖値が高い状態が続くと頻尿になり、体内の水分がどんどん失われ、異常なほどのどが渇くようになります。

のどの渇きこそが糖尿病の典型的な症状なのですが、「のどが渇いているくらいたいした事ではない」と軽く考える方も多く、体内で異常な変化が起きているという事になかなか気が付かないケースが多いのです。

ですが、塩分の多い料理を食べたり、大量の汗をかくような運動をしていないにも関わらずのどが頻繁に乾くというのは、必ず体に不調が起きている証拠ですし、のどの渇きは糖尿病の初期症状として比較的自覚しやすい症状でしょう。

そしてのどが渇いて水分を多く摂取するようになると、更に頻尿は加速するという悪循環に陥ります。

尿の中に混じって体内の糖分が出て行ってしまいますから、体の中の代謝がうまく回らなくなり、疲れが取れにくい体質になってしまいます。

体がだるく、疲れやすくなる

糖尿病によって体内のインスリン作用が不足したりインスリンの分泌量が減少すると、血液内のブドウ糖をエネルギーに変える事ができなくなり、しっかり休んでも体が疲れているような状態になり、常にだるさを感じるような体質になってしまいます。

体のだるさを感じてもそれが糖尿病の症状だとは気がつかずに「きっと仕事で疲れているせいだ」「忙しくてストレスがたまっているからだ」と考えられがちですが、体のだるさも糖尿病で現れる典型的な症状の1つなのです。

食べているのに痩せてしまう

体がだるくなり疲れやすくなるメカニズムと同じで、糖尿病になると体内のインスリンがうまく作用せずに、食事から摂取したブドウ糖をうまくエネルギーに変えることができなくなるので、体内にある脂肪や筋肉のタンパク質を分解する事で、不足しているエネルギーをそこから補おうとするのです。

ごはんやパンなどの糖質をたくさん食べているのに太らないのは、摂取した糖をうまくエネルギーに変えられずに対外に排出してしまっているからです。

「いくら食べてもお腹が満たされない」「結構食べているはずなのに体重は減っている」という状態に心当たりがある方はそれは典型的な糖尿病の症状なので、早めに血液検査を受ける事をおすすめします。

特に女性に多いのですが、ダイエットに成功しているつもりでも、それが実は糖尿病が原因だったという事もしばしばある事例ですね。

糖尿病を心配している方は、これら4つの糖尿病の典型的な症状を日常的にチェックしてみる事で、糖尿病の早期発見につながるでしょう。

 

糖尿病患者全体の90%を占める2型糖尿病

糖尿病には大きく分けて4つのタイプの糖尿病がある(詳細は別ページで紹介しています)のですが、日本人の糖尿病患者全体の90%以上が「2型糖尿病」と呼ばれる最も一般的な糖尿病を患っていて、糖尿病と言えばすなわちこの2型糖尿病の事を言うケースがほとんどです。

2型糖尿病は膵臓(すいぞう)から分泌されるインスリンが不足していたり、インスリンがうまく作用せずに起こる糖尿病で、食事をした後に本来分泌されるはずのインスリンがうまく作用せず、血糖値が高いままになってしまう状態を引き起こします。

遺伝的な要素の強い2型糖尿病

2型糖尿病は遺伝性の強い糖尿病として有名で、糖尿病を患っている祖父母や両親、兄弟姉妹がいる場合は、そうでない人に比べて約3倍以上の確率で2型糖尿病になる事が分かっています。

詳しい原因までは明らかになっていないのですが、糖尿病が発症しやすい何らかの体質を引き継ぐ事が原因だと考えられているようです。

生活習慣病としての2型糖尿病

ただし、もちろん遺伝的な要素だけが2型糖尿病の原因という訳でもなく、食べ過ぎ、偏った食生活、日々の運動不足、ストレス、加齢等の様々な要因が重なる事で、いわゆる生活習慣病として発症する事も多いのが2型糖尿病の特徴です。

 

糖尿病が恐ろしいと言われる4つの理由

仮に糖尿病の症状がただ単に頻尿になったりのどが渇くという程度であれば、糖尿病はそこまで深刻な病気だと捉えられないかもしれません。

しかし、医師から糖尿病だと診断されても自分自身では何の自覚症状のないような方でも、そのまま糖尿病の症状を放っておくといつか本当に恐ろしい事になるのです。

世間で糖尿病が恐ろしい病気だと認識されているのには、大きく分けて4つの理由があります。

糖尿病の初期段階からでも起こる3大合併症

糖尿病が恐ろしい病気だと言われる大きな理由は、合併症です。

正確には慢性合併症と呼ばれ、慢性的に血糖値が高い状態が続く事によって神経や血管などの体の様々な場所に悪影響を及ぼすもので、中でも糖尿病の3大合併症と言われる恐ろしい病気が存在します。

糖尿病の3大合併症とは、網膜症(もうまくしょう)、腎症(じんしょう)、神経障害の3つを指します。

網膜症(もうまくしょう)

網膜症というのは目の網膜に障害が起こって視力が極端に悪くなり、いずれ失明してしまう恐れもある合併症です。

糖尿病が発症してから10年以内には少なくとも4人に1人の割合で網膜に異常が出る事が分かっていて、日本人の成人失明理由の第2位のパーセンテージを占めているのが、この糖尿病の合併症による失明なのです。

目の網膜には細い毛細血管がたくさん集まっていて、その毛細血管は目に酸素や栄養を運ぶ役割を果たしています。

しかし高血糖によって血液中にブドウ糖が過度に多い状態が続くと、目の毛細血管が悪影響を受けて網膜症になってしまうのです。

最終的には失明してしまう恐れのある糖尿病性網膜症は、初期段階では自覚症状が全くないのですが、症状が進行すると黒い点々が目の中にちらつくようになったり、景色がかすんで見えるなど、視力が低下してきます。

網膜症は初期段階であれば血糖値のコントロールと定期的な眼底検査で進行を抑える事が可能です。

 

腎症(じんしょう)

糖尿病の治療を放棄していると徐々に腎臓(じんぞう)の機能が低下していきます。

腎臓は血液から余分な老廃物をろ過し、必要な成分は血液中に取り込み、不要な老廃物は尿として排出するという役目を果たしてくれるのですが、最初は自覚症状は全くないにも関わらず糖尿病が進行して腎臓のろ過機能が低下していくにつれ、足のむくみや全身のむくみといった症状が出てきます。

さらに腎臓機能の低下が進行すると、末期には腎臓が全く動かなくなる腎不全を患います。

腎不全にまで進行してしまうと、もはや人工透析装置なしには生活できなくなってしまい、元の健全な状態に戻す事は不可能になってしまうのです。

それくらい、糖尿病の合併症の腎症は恐ろしい病気なのです。

 

神経障害

糖尿病の進行が比較的初期の段階からでも起こる合併症が、この3つ目の神経障害です。

血糖値が高くなる事によって血流が悪くなり、神経細胞に十分な栄養が行きわたらずに、手足のしびれや、めまい、食欲不振、便秘や下痢などの様々な障害が引き起こります。

神経障害の中でも知覚神経と運動神経の障害は比較的早い段階で発症し、例えば両足の指先からピリピリとしびれが襲ってきたり、筋力の低下なども現れます。

熱さや冷たさにも鈍感になり、症状が進行した末期の頃には手足が腐ってしまう壊疽(えそ)なども起きてしまいます。

神経障害は症状の初期段階であれば血糖値のコントロールで症状を改善する事が可能ですし、神経細胞の機能を元通りに回復させる事もできます。

 

糖尿病の末の高血糖昏睡

上記で挙げた3大合併症が糖尿病が恐ろしい病気だと言われる3つの理由なのですが、糖尿病が恐れられるにはもう1つの大きな理由があります。

それは、糖尿病を治療せずに放置すると、高血糖昏睡を引き起こす可能性があるという点です。

糖尿病になるとうまくインスリンが分泌されなくなるというお話をしましたが、インスリンが不足すると血液内のブドウ糖をうまくエネルギーに変換できなくなるため、もともと体内に蓄積されていたたんぱく質や脂質からエネルギーを補おうとするようになります。

しかし、その体内にあった脂質やたんぱく質をエネルギーに変える上でもインスリンが不足するので、エネルギーに変える中途段階での酸性成分がどんどん血液内に蓄積されていってしまうのです。

その結果、血液内が過度に酸性な状態になってしまいますので、恐ろしい事に最悪のケースでは昏睡状態に陥ってしまうのです。

 

糖尿病治療の基本は食事療法

そうは言っても怖がってばかりいても糖尿病治療は進みません。

糖尿病治療で重要な事はその早期発見でもありますが、それと同時に早期治療も極めて重要なのです。

2型糖尿病の最も基本的な治療方法は食事療法と運動療法なのですが、中でも食事療法は非常に効果的です。食事制限によって毎日の摂取カロリーの制限を行うだけで糖尿病患者の実に8割以上の方の血糖値が改善します。

血糖値が改善されると必然的にインスリンの作用もうまく働くようになりますので、悪循環を断ち切っていく事が可能になります。

糖尿病の根源は高血糖状態にありますので、食事制限によって摂取糖分を控える事が糖尿病治療には大きな効果を発揮するのです。

腎臓を休ませる食事が肝心

糖尿病患者にとって、体の中で最も負担がかかって悲鳴をあげているのが腎臓です。

糖分を含んだ食べ物を大量に摂取していると、どんどん体内に入ってくるブドウ糖をエネルギーに変換しようとして腎臓からインスリンが分泌されるのですが、あまりにも摂取される糖質が多い状態ですと、腎臓も高血糖状態を回避しようとする事をあきらめ、インスリンの分泌を辞めてしまうのです。

しかし体内に取り入れられる糖分を食事制限によって抑える事で、腎臓にも無理な負担をかける事もなくなりますし、バランスの取れた食事をとる事で急激に血糖値があがる事も防ぐ事もできるのです。

食事制限によって腎臓を休ませる事が可能になります。

食物繊維の摂取は十分に

血糖値の安定化や肥満解消に欠かせないのが、野菜や豆類に多く含まれる食物繊維です。

食物繊維は糖の吸収を遅らせたり、インスリンの分泌を節約してくれるので、インスリンが不足するという事態を避ける事ができるような働きがあります。

また食物繊維は胃の中で膨らむという特徴もあるので、食事の最初に摂取する事で食べ過ぎ防止の効果ももたらしてくれます。

1日に必要な目安の摂取量は成人男性で20g以上、成人女性で18g以上と言われていますから、食物繊維の多く含まれた野菜類、豆類、海藻類などを毎食時に意識的に取り入れる事で、自然と目標目安の数字をクリアできるでしょう。

食べ方にも注意が必要

食事療法が糖尿病に効果があると言っても、食べ方に気をつかう事も重要です。

まずは1日3食、朝・昼・晩と毎日規則正しく食べるようにして下さい。食べる時間帯が不規則になればなるほど、体内に入ってくる糖分のリズムが狂うので、腎臓に負荷がかかってしまうからです。

時間をかけてゆっくりと食事をする事も重要で、早食いをしない事によって急激に血糖値が上がる事を防ぐ事ができますから、1回の食事に15分以上時間をかけてゆっくりと食べる事で、少量の食事量でも満腹中枢を刺激する事ができるようになります。

そして必ず野菜、肉・魚、ご飯の順に食べる事も忘れないでください。

なお間食やアルコールは、糖度の高い物が多いですから、できれば糖尿病の治療中は控える事が理想です。

 

まとめ

とにもかくにも糖尿病の様々な症状を引き起こしている根源は、血糖値が高い事です。

その血糖値が高い状態を改善するためには、体内に摂取される糖分を少なくする食事療法が必要ですので、1日3食朝昼晩の毎回の食事を改善する所から始めましょう。

糖尿病でなくとも、糖尿病予備軍だと診断された方も今から毎食の食事をしっかりと改善していかなければ、遅かれ早かれ糖尿病だと診断される可能性が高いでしょう。

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