糖尿病治療の方向性はインスリンが効きやすい体質を目指す事!

糖尿病完治

高血糖や糖尿病を改善する場合の目標は、限られたインスリン量の働きを少しでも高め、インスリンの効きを良くする事にあります。一度失われたインスリンの分泌能力を元の状態に完全に戻す事は正直難しいかもしれませんが、治療によって限られたインスリン量の効きを良くする事は十分可能だからです。

インスリンの効きを良くするという事はつまり、インスリンが効きやすい体質を手に入れるという事とイコールで、そのためには継続した食事療法と運動療法が必要です。

今までの食事と運動を見直す事で、高血糖状態が長く続いていた人も血糖値を下げる事ができますし、そうなると少量のインスリンでも効き目があるようになってきます。少量のインスリンで効果があるという事は、大量のインスリンを分泌する必要もありませんから、膵臓(すいぞう)の負担も少なくてすむのです。

もしも既に何かしらの糖尿病の症状が現れているという人にとっては、食事療法と運動療法を継続して行っていくと、徐々に血糖値も下がってくるでしょうし、頻尿や喉の渇き、倦怠感等の症状も和らいでくるでしょう。

ただし症状が少し緩和したからと言って油断は禁物で、一度糖尿病が発症した人は気を抜くとまたすぐに血糖値が上昇してしまいますから、長く、辛抱強く糖尿病治療に取り組んでいかなければならないのです。

逆にまだ特に何の自覚症状もなく、ただ健康診断などで「血糖値が高めです」と言われた人や糖尿病予備軍の人にとっては、早い段階で生活習慣を見直す事ができるのですから、本当にラッキーなのです。

手遅れになり、糖尿病の合併症などが生じてしまってからでは治療には本当に苦労しますけど、まだ自覚症状もない単純に高血糖な状態であれば、インスリンの効き目を高める事は十分に可能です。

血糖値を下げるためには地道な日々の努力の積み重ねですから、意識する事から始めていきましょう。

 

1.体重への興味関心で肥満解消!

高血糖を招く要素の中で最も多いのが肥満によるものです。

普通に考えれば分かりますよね。

肥満は過度な食事と運動不足が原因ですから、実は肥満を解消するだけでも血糖値はかなり改善できるのです。ですから、血糖値を下げる以前に自分が肥満だと自覚している人は、まずは肥満を解消する事に意識を向けるべきですね。

そんな肥満対策の1つの手法として、「体重への関心を高める」というものがあります。自分の体重測定を行う事を毎日の生活の中に当たり前の儀式として取り入れる事で、日々体重の変化を追うのです。

1日の中でいつ体重計に乗らなければならないという決まりはありませんが、大切な事は毎日同じ条件で体重を計測し続けるという事です。お風呂上りなら毎日お風呂上りに測定すると決めるという事で、服装も服を着用してで測る場合と裸で測る場合などと差があってはいけません。必ず、「同じ条件で」毎日体重測定して下さい。

 

毎日計測する自分の体重を分かりやすく折れ線グラフなどにしておくとなお良いでしょう。

その日に何を食べたのか、あるいは飲んだのか、運動はどれくらいできたのかを分かるようにメモしておく事で、生活習慣と体重変化の因果関係も分かるようになるからです。

そうすれば、どういう食事や運動をすれば体重を落とせるのかが分かるようになりますので肥満解消につながり、ひいては血糖値を下げる事にもつながってくるのです。

普通に食事をしているし運動はそこまでしていないのに急激に体重が減ってきたという場合には、糖尿病の症状が進行しているというケースも考えられますから、糖尿病の早期発見にもつながるのです。

つまり、日々自分の体重に関心を持って記録していく事はかなりのメリットがあるという事なのです。

 

2.「食べない事で食事療法」の勘違い

肥満解消のための食事療法として“食べない”という選択をする人をよく耳にします。1日1食や2食にしたりする人です。

しかしこの食事回数を減らすという方法は血糖値を下げるどころか、逆に血糖値を上昇させて膵臓に負担をかける事にもつながりますから、1日の食事回数が2回や1回という人は、食生活をどのように見直せばよいのかを根本から考え直さないといけません。

1日2食、1食という食事の摂り方をしていると、空腹でいる時間がながくなってしまいますから、食事にありつけた時はどうしても過食早食い傾向になってしまいがちです。このようなまとめ食いや長い空腹時間は、食事の際のインスリン量が多く求められますから、膵臓に負担がかかってしまうので糖尿病治療には決してよくありません。

食事の回数を少なくして食事療法をするのではなく、むしろ食事回数を増やすようなイメージで食事療法を考え直してみて下さい。

1日に摂取する総エネルギー量さえ増えないのであれば、食事回数を4回の増やして1回の食事量を減らした方がインスリンの分泌量も少なくて済みますし、それはつまり膵臓への負担を減らす事にもなるからです。食事回数が多い事は強い空腹感を感じる機会を避ける事にもなりますから、大食いや早食いを回避する事が可能なのです。

「食べない事で食事療法」になるのではなく、栄養の偏りがないように3食バランスよくしっかり食べる事で血糖値の上昇を緩やかにする事ができますし、肥満の解消にもなるのです。

朝食抜き、夕食抜きなどのダイエット法がテレビやネットニュースなどで取り上げたりされますが、糖尿病治療に関して言えば全くの逆効果になりますから、注意するようにして下さい。

 

3.自分の適正エネルギーの計算をしよう

血糖値が高めの人は知らず知らずのうちに膵臓に負担がかかり、体内でのインスリン分泌量が減っている可能性があります。

その限られたインスリンの有効活用していくためには、過剰な糖分(ブドウ糖)をとらない事が重要ですので、1日の中で「自分にとって必要なエネルギー量」を把握しておく事も糖尿病治療では重要です。

1日に必要なエネルギー量は、人それぞれの身長や体重、毎日の運動量によって違ってきます。

ここでは、1日に必要なエネルギー量の算出方法を紹介しておきますが、あくまでも平均的な数値だという認識で捉えて頂きたいですし、更に正確な必要エネルギー量に関しては血糖値や糖尿病の進行具合によって変わってきますから医療機関の指示を仰ぐようにして下さい。

 

4.肥満解消、糖尿病予防に食物繊維を

血糖値が高い人の食事にとって心強い味方になってくれるのが食物繊維です。食物繊維はカロリー、糖質ともに低いので、たくさん食べてお腹を満たし、満腹感を感じる上では非常に便利です。ひじき、わかめ、切り干し大根、納豆、ブロッコリーなどは多くの食物繊維を含みますから、たくさん摂るようにして下さい。

食物繊維をたくさん含む食材は胃での消化に時間がかかるので、大腸での吸収速度もゆっくりになるのです。食物繊維の吸収スピードに合わせるようにブドウ糖の吸収スピードも遅くなりますから、食物繊維をたくさん食べると血糖値の上昇が緩やかになるのです。

食物繊維でお腹を膨らます事ができれば、高カロリーな食事や糖質の多い食材は少なくてすむようになりますから、肥満解消にとっては最適ですし、このような食事療法を常に続けていく事ができればインスリンが効きやすい健康体質を得られるようになるでしょう。

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